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筋弛緩剤中毒は誤診。そもそも事件が存在していなかった
「筋弛緩剤中毒事件」は無罪だと断言できる根拠
池田正行(長崎大医歯薬学総合研究科教授)

2011/01/05

 2000年に仙台市のクリニック(2002年廃院)で筋弛緩剤ベクロニウム(商品名マスキュラックス)を点滴などに混入したとされた、いわゆる「筋弛緩剤中毒事件」。1件の殺人と4件の殺人未遂の罪に問われた准看護師の守大助氏は、2008年2月に無期懲役刑が確定し、現在千葉刑務所に収監されている。だが、当該診療録を検証した池田正行氏は「守氏はえん罪で、『筋弛緩剤中毒事件』など存在しない」と主張する。神経内科医の立場から、池田氏に主張をまとめてもらった。(編集部)




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