日経メディカルのロゴ画像

日経メディカル臨時増刊 unmet medical needs特集転載 Vol.13
【感音難聴】残存聴力を生かす人工内耳を挿入
感音難聴患者の1割に適応

「患者がより自然に近い音の中で生活できる。得られる喜びや社会性の変化は大きい」と話す信州大耳鼻咽喉科の宇佐美真一氏。

 蝸牛から聴皮質に至る感覚神経系の障害により、聴力低下を起こす感音難聴。蝸牛有毛細胞の機能障害などによって、聴取能力が低下する。今日まで原因が解明されておらず、根本的な治療法はない。

 感音難聴は小児でも成人でも見られる。小児はほとんどが先天性で、成人は騒音などの労働環境や高血圧、動脈硬化などの要因があるが、遺伝背景により30~40歳ころに症状が突然表れることもあるという。

この記事を読んでいる人におすすめ