漢方薬の処方は、実際にはどこまで普及しているのでしょうか。漢方薬メーカーが行ったあるアンケートでは「医師の7割から8割が頻回に漢方を処方している」という結果が得られたそうです。ただ、僕にはにわかに信じられません。実際に臨床現場で働く身としては、アンケートに答えた医師の7割から8割が、「過去に1回は漢方を処方したことがある」というのが現実ではないかと思うのです。
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著者プロフィール
新見正則(帝京大外科准教授、愛誠病院漢方センター長)●にいみ まさのり氏。1985年慶応大卒。専門は末梢血管外科。98年帝京大第一外科講師、02年より同大外科准教授。10年より愛誠病院漢方センター長。
連載の紹介
【臨床講座】漢方嫌いだった外科医の漢方教室
西洋医学的なアプローチで十分な治療効果を得られないとき、漢方薬を使うとよい場合があります。現役外科医の新見正則氏が、“食わず嫌い”の医師向けに漢方の魅力とプライマリケアの現場で役立つポイントを紹介します。
この連載のバックナンバー
2012/04/27
2012/02/21
2011/12/08
2011/11/01
2011/09/29