肺炎患者が治療中に急変し、敗血症性ショックと考えられる状態に陥った場合、医師はどのような判断基準でICUに搬送するのだろうか。
MedPeerが同社のサービスを利用する医師を対象に実施したインターネットアンケートによると、半数以上の医師が搬送の基準として回答しているのは、「意識レベルの低下」「収縮期血圧が90mmHg以下」「SpO2が90%以下」の3項目。一方、「CRPなど検査所見の悪化」「治療困難な菌種の検出」「体温が高い」については、あまり重視されていないことが分かった。
問題視する医師が最も多かったのは「意識レベルの低下」で74.7%。大多数の医師が「意識レベルの低下は、ほかのパラメータに関係なく危険な状態」(40代、呼吸器内科)と考えている。以下、「収縮期血圧が90mmHg以下の場合」(63.0%)、「SpO2が90%以下」(53.3%)、「尿量が減少」(46.2%)と続き、検査値ではなく、バイタルサインを重視する傾向が強かった。
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著者プロフィール
MedPeer(メドピア)●日経メディカル Onlineとメドピア(株)が共同運営する医師向けコミュニティーサイト。著名臨床研修指定病院との連携によるオンライン症例検討、薬剤に関する口コミ評価、各種のアンケートなどを実施。
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医師が医師のために運営する日本最大の医師限定掲示板「MedPeer」。同サイトが医師向けに実施している様々なポスティング調査の中から、タイムリーで興味深い内容のものを、ピックアップして紹介します。
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