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敗血症性ショックの肺炎患者をICUに搬送する基準は?

2011/03/10

 肺炎患者が治療中に急変し、敗血症性ショックと考えられる状態に陥った場合、医師はどのような判断基準でICUに搬送するのだろうか。

 MedPeerが同社のサービスを利用する医師を対象に実施したインターネットアンケートによると、半数以上の医師が搬送の基準として回答しているのは、「意識レベルの低下」「収縮期血圧が90mmHg以下」「SpO2が90%以下」の3項目。一方、「CRPなど検査所見の悪化」「治療困難な菌種の検出」「体温が高い」については、あまり重視されていないことが分かった。

 問題視する医師が最も多かったのは「意識レベルの低下」で74.7%。大多数の医師が「意識レベルの低下は、ほかのパラメータに関係なく危険な状態」(40代、呼吸器内科)と考えている。以下、「収縮期血圧が90mmHg以下の場合」(63.0%)、「SpO2が90%以下」(53.3%)、「尿量が減少」(46.2%)と続き、検査値ではなく、バイタルサインを重視する傾向が強かった。

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MedPeer(メドピア)●日経メディカル Onlineとメドピア(株)が共同運営する医師向けコミュニティーサイト。著名臨床研修指定病院との連携によるオンライン症例検討、薬剤に関する口コミ評価、各種のアンケートなどを実施。

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