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合計178の災害派遣医療チーム
医療チームが続々被災地入り
NPO法人も活動本格化

 宮城県三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震を受け、医療者関係者による援助活動が本格化している。複数の災害派遣医療チームが被災地入りしたほか、特定非営利活動(NPO)法人も次々に医療チームを派遣している。

 厚生労働省の要請を受け、全国から合計178チームの災害派遣医療チームが宮城県、岩手県、福島県、茨城県の病院などで救助活動を行っている。被災地を中心に電気やガス、水道などが止まっている病院があり、停電や満床状態などで8都県22カ所の災害拠点で患者の受け入れができない状態だ。

 NPO法人AMDA(岡山市)は、3月11日に医療チームの派遣を決定。小児外科医や内科医、看護師などからなる1次派遣者4人は新潟空港を経由して、3月12日に仙台市内入り。2次派遣者の外科医や調整員など3人も合流した。3月13日には、内科医や麻酔科医、看護師など4人からなる3次派遣者も被災地に向け出発した。医療チームは、災害弱者になりがちな高齢者を中心に援助活動を行う予定という。

 NPO法人国境なき医師団日本(新宿区)は、3月12日に小児外科医、調整員など6人からなるチームを派遣。東京からヘリコプターで宮城県入りし、仙台市内の避難所で被災者の健康状態の確認などを行った。3月13日には別のチームがヘリコプターで被災地入りする予定で、災害派遣医療チームとも連携してさらに大規模な介入が必要かどうか見極めるという。


 なお、これらの法人は随時募金を受け付けている。
●NPO法人AMDAのウェブサイト
●NPO法人国境なき医師団日本のウェブサイト

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