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東北地方太平洋沖地震の現場から
敵は電力、酸素の供給停止です

2011/03/14

 東北地方太平洋沖地震は、死者1万人を超えることがとうとう確実視されてしまいました。しかし、未曾有の惨禍の中、目の前の命を救うため、たくさんの方が今も懸命に闘っています。

 そんな方々の1人、八戸市立市民病院救命救急センター所長の今明秀氏がほんの寸暇をとらえ、編集部にメールで現状を教えてくれました。以下に紹介します。


今明秀です。
津波はでかい。死者多数。
二人の家は高台で大丈夫。
雪が降っています。
病院は、酸素供給はあと、24時間以内でストップ。
でしたが、酸素ボンベが手に入り、3日間持ちます。
自家発電は、重油が48時間で停止。こちらは、東北電力が解決。
新しい患者と、入院中の患者の整理が大変です。
昨日、ドクターヘリで5人転送しました。
強靭な肉体と精神力の見せどころです。
ご心配なく。
津波と地震が敵ではありません。
電力停止、酸素停止が敵です。
勝つつもりです。

2011年3月13日(日)14:55



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