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東日本巨大地震であすか製薬の工場が被災
保団連がチラーヂンSの緊急輸入を求める

 全国保険医団体連合会は3月16日、甲状腺機能低下症などの治療薬であるチラーヂンS(一般名レボチロキシン)について、内閣総理大臣および厚生労働大臣宛に緊急輸入を求めたことを明らかにした。

 レボチロキシンは国内市場の98%をあすか製薬が製造している。その生産は福島県いわき市のいわき工場でのみ行われており、同工場が東日本巨大地震に被災したことで出荷が止まっている。

 あすか製薬によると、いわき工場は高台にあり津波の被害は免れたが、設備の損傷の程度は分かっていない。従業員全員の無事は確認されているものの、操業のめどは立っていない状況だ。また、チラーヂンSの市中在庫については、共同で販売を行っている武田薬品工業分も含めて現在調査中という。

 いわき工場では、チラーヂンS以外にも複数の製品を製造している。ただし、市場シェアが大きな製品はほかになく、同工場からの出荷が止まっても他社製品などで代替できるという。

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