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引き続き、最小限の処方・調剤を呼びかけ
チラーヂンSは4月中旬より出荷再開の見通し

あすか製薬はこのほど、東日本大震災の影響によって出荷が停止していたチラーヂンS(レボチロキシン)について、4月中旬をめどに再出荷が可能な見通しとなったことを明らかにした。これは、震災の影響を受けた同社のいわき工場のラインの損傷が軽微だったことに加えて、海外からの輸入および、他社への生産委託に見通しがついたため。

 レボチロキシンは甲状腺機能低下症の治療の第一選択薬で、中でもチラーヂンSは国内シェアが98%と高いため、その確保を巡って全国保険医団体連合会などから、緊急輸入を求める声が上がっていた。

 3月中旬時点で市中在庫は約1カ月分だったとみられており、4月中旬という出荷再開時期は、治療をそのまま継続できるぎりぎりのタイミングだ。そのため同社では、原則1カ月以内の処方とする、分割調剤を行うなど、引き続き、最小限の処方・調剤を行うよう呼びかけていくという。

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