降圧薬の第1選択薬の処方状況は、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)が50.8%と最多で、Ca拮抗薬が33.4%で続いた。過去の調査では一貫してCa拮抗薬がARBを上回ってきたが、2009年調査で初めて逆転。2年連続でARBが1位となった。日経メディカル オンラインが実施した「高血圧治療に関する調査2010-2011」で明らかになった。
調査は、日経メディカル オンラインが会員医師を対象に2010年12月9日から20日まで実施、計891人から回答を得た。回答者の内訳は、循環器内科25.9%、その他の内科41.9%、その他の診療科31.3%、無回答0.9%だった(回答者のプロフィールは文末参照)。
降圧薬の第1選択薬の処方状況をタイプ別に尋ねたところ、全体で最も多かったのはARBの50.8%だった。Ca拮抗薬は33.4%で、この両者で8割強を占めていた。ACE阻害薬は10.7%だった。このほかでは、β遮断薬が1.3%、利尿薬が1.1%、アルドステロン阻害薬が0.9%などだった。
今回の調査を含めた過去6回の調査結果をみると、2005年から2008年まではCa拮抗薬が1位だった。2009年にARBがCa拮抗薬を逆転し1位となり、2010年も両者の差は約5ポイント縮まったもののARBが引き続き1位となった。ACE阻害薬は、2008年以降10%台を維持している(図1)。
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