日本で研修していた時に、専門医の先生がこんなことを言っているのをよく耳にした。
「いくらコンサルテーションを受けても全部ただ働き。これでは、働く分だけ損をしているようなものだ。日本も米国のようにその対価を支払ってくれればいいのに」。
当時は私も、その意見に賛同していた。効果的なコンサルトは現代医療では必須。する側もされる側も、利益があってしかるべきである。対価がなければ専門医側もその症例を議論する意欲が高まらないし、依頼する側も時間を使わせるのが申し訳なくて、期待したほどの助言が得られなくても、突っ込んだ質問をしづらくなる。
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著者プロフィール
反田篤志●そりた あつし氏。2007年東京大学卒業。沖縄県立中部病院での初期研修終了後、Nプログラムの選考を経て、09年7月よりニューヨークの病院で内科研修。特技は社交ダンス。
連載の紹介
レジデンシー in NY
ニューヨークのマンハッタンにある病院で内科研修医として働く反田篤志氏が、米国の臨床研修現場での実体験を通じて感じたことを、日本での臨床研修の経験も踏まえて語ります。
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