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BMJ誌から
医療費や死亡率に出身大学による差はない
メディケアの医療費や治療成績を担当医の出身大学ランキングで比較

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 大学医学部や医科大学の評判は、出身医師の医療の質やコストに関係するのか? 米California大学Los Angeles校の津川友介氏らは、メディケア患者の診療データを用いて、US News & World Report(USNWR)誌の大学医学部/医科大学ランキングの順位と、それらの大学を卒業した医師が担当した患者の30日死亡率30日再入院率医療費の関係を調べ、ランキングトップ10大学出身者と50位以下の大学の出身者の間に、ほとんど差はなかったと報告した。結果は、BMJ誌電子版に2018年9月26日に掲載された。

 USNWR誌は世界の大学ランキングを作成していることで有名だが、メディカルスクールについても研究領域のランキングは1983年から、プライマリケアランキングは1995年から発表している。どちらもいくつかの指標を用いて、主に米国内の大学をランキングしている。この研究では、同誌の2002年版ランキングを用いて、上位大学出身者と下位大学出身者の治療成績や医療費を比較することにした。

 分析の対象にする診療データは、年齢65歳以上のメディケア受給者が2011年1月1日から2015年12月31日までに

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